【社長ブログ Vol.14】 「エコジオ工法が向いている土地・向かない土地」

こんにちは。サキタ技研 株式会社の﨑田英介です。
これまでのブログでは、エコジオ工法の特徴や施工の様子、費用感などをご紹介してきました。
今回は、少し視点を変えて――
「どんな土地にエコジオ工法が向いているのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
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―すべての土地に向いているわけではありません
まず大前提として、すべての土地にエコジオ工法が最適というわけではありません。
私たちは常に、「その土地に合った工法かどうか」を第一に考えています。
だからこそ、エコジオが向いている現場では自信を持っておすすめしますし、
そうでない場合は、他の工法をご提案することもあります。
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―エコジオが“向いている”土地とは?
私たちが施工してきた中で、特にエコジオ工法が力を発揮した土地の特徴をご紹介します。
・狭小地・密集地
住宅地の中にある狭い敷地や、作業スペースが限られている現場。
機械のサイズがコンパクトなエコジオなら施工可能なケースが多くあります。
・仮設が難しい土地
造成中の開発地など、水道・電気の仮設がまだ整っていない現場。
エコジオは外部電源や水を必要としないため、こうした条件でも施工が可能です。
・騒音や振動を避けたい現場
エンジン音はあるものの、振動や騒音は比較的少なく、近隣への影響も抑えやすい工法です。
通常の柱状改良や杭打ちに比べても、作業音が穏やかで、クレームが出にくいという評価をいただいています。
・支持層が深い土地でも対応できる“複合地盤”
エコジオは、地盤全体を支える「複合地盤」として設計されるため、
支持層が深くても、杭を必要以上に深く打つ必要がありません。
その結果、コストと工期を抑えながら、十分な安全性を確保できるケースも多くあります。
・土地の価値を将来も守りたい現場
固化材を使わないので、土地を“汚さず”、再利用や売却時にも好印象を保てる。
「将来を見据えて選ばれる工法」です。
・環境配慮が求められるエリア
使用するのは天然の砕石のみ。化学物質を使わないため、近隣住民はもちろん、農地や農作物への影響もなく、環境に配慮が必要なエリアでも安心して採用いただけます。
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―逆に“向いていない”土地もあります
以下のようなケースでは、エコジオ工法が適さないこともあります。
・地盤が非常に硬く、そもそも改良が不要な場合
・軟弱層が深すぎて、支持層に届く杭が必要な場合
・造成されたばかりで、地盤がまだ十分に締め固まっていない盛土の土地
・傾斜が大きい土地や、切土と盛土が混在している土地
そのような場合には、鋼管杭など、現場に応じた別の工法をご提案することもあります。
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―工法選びは価格ではなく「相性」
価格だけで工法を決めてしまうと、
「見た目は安かったが、後で余計な費用がかかった」
「土地の再活用時に問題が出てきた」
といったことも起こり得ます。
その土地に合った、将来も見据えた提案が重要。
サキタ技研では、そうした“誠実な提案”を大切にしています。
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―次回予告:エコジオの品質と保証の話
次回のVol.15では、
「エコジオって本当に安心なの?品質管理は?」という疑問にお応えします。
記録、保証、チェック体制についても詳しくご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに。
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サキタ技研 株式会社
代表取締役 﨑田 英介