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【社長ブログ Vol.16】「よくある質問にお答えします。現場で実際にあったことも」

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こんにちは。サキタ技研 株式会社の﨑田英介です。

今回は、これまでのブログを読んでくださったお施主様や建築会社の皆さまから、
実際によくいただく質問にお答えしつつ、現場でのちょっとした出来事も交えてご紹介したいと思います。

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―Q1:「エコジオって地震に強いんですか?」

このご質問はとても多いのですが、正しくお伝えすると、
エコジオ工法は“地震対策専用の工法”というわけではありません。
ただし、何も補強をしていない素地盤と比べれば、確実に地盤は強くなります。

砕石には、締まる・排水する・振動を吸収するといった特性があります。
このため、地震時のエネルギーを硬く受け止めるのではなく、やわらかく受け流す構造になるのが特徴です。

また、サキタ技研ではケーシング(筒)を使って連続性の高い砕石パイルを形成する施工方法を採用しています。
これは、国土交通省が示す液状化対策工法にも適合する構造であり、いわゆる“ただの砕石杭”とは異なります。

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―Q2:「雨の日や冬でも施工できますか?」

答えは「基本的には可能ですが、判断は慎重に行います」。
多少の雨なら施工は可能ですが、砕石が地中で締まりにくくなるような状態が予想されるときは、
現場でストップをかけることもあります。

実際、以前ある現場で施工直前に急な雨が降り出し、私たちはその場で中止を決断しました。
お施主様は驚かれていましたが、結果的に「丁寧に判断してくれて安心した」とおっしゃっていただけました。

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―Q3:「砕石だけで本当に大丈夫なんですか?」

「地面に石だけって…沈まないの?」というお気持ちはよく分かります。
ですが、砕石には**“締まる力”“支える力”**があります。
きちんとトルク管理や層厚を測定していけば、セメントや鉄以上に安心な地盤補強になるケースもあるのです。

実際、鉄道の道床や歴史的な石積み構造物にも砕石は使われており、
砕石という素材そのものが、長年にわたって“地盤を支える材料”として信頼されてきた実績があります。

なにより、**将来その土地を売却したり、再利用したい時に“地盤を汚していない”**というのは、
実は大きな資産価値になると私たちは考えています。

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―まとめ:安心のために「伝える努力」を続けます

地盤改良は、完成後には見えなくなる仕事です。
だからこそ、**「ちゃんとやっていることを伝える」**という努力を、私たちはこれからも続けます。

現場でいただくご質問、そしてそこにある不安や疑問こそ、
これからの信頼づくりのヒントになると考えています。

次回のVol.17では、日々の施工の中でふと感じたこと、
サキタ技研として大切にしている“現場の向き合い方”について綴ってみたいと思います。
ぜひご覧ください。

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サキタ技研 株式会社
代表取締役 﨑田 英介

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